君のトナリ
2組の春斗
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天気のいい1月、久しぶりの太陽が青空に輝いている。
「あれ?赤ペンがない。」
今は数学の授業中。
苦手な教科の1つだ。
教室の真ん中の1番前が私の席。
そう、勉強嫌いの私にとっては目の前が教卓という最悪のポジション。
先生が目の前にいるのだから、居眠りもおしゃべりもできないこの机で唯一できることは、ルーズリーフに勉強しているフリをして友達に手紙を書くことくらい。
だけどそんなに頭の良くない私は、黒板に書かれたことはきちんとノートに写している。
それも色とりどりのペンを使ってカラフルに。
だって提出物くらいはきちんと点数を稼いでおかないと…。
だけどカラフル過ぎてどこが重要なのか、私以外が見てもきっと分からない。
私も時々分からなくなるし…。
でも一応、重要なところは赤ペンで書くようにしている。
そして今、少し控えめな数学の先生が
「この公式、テストに出すから。」
と、かなり重要なことを言っている。
天気のいい1月、久しぶりの太陽が青空に輝いている。
「あれ?赤ペンがない。」
今は数学の授業中。
苦手な教科の1つだ。
教室の真ん中の1番前が私の席。
そう、勉強嫌いの私にとっては目の前が教卓という最悪のポジション。
先生が目の前にいるのだから、居眠りもおしゃべりもできないこの机で唯一できることは、ルーズリーフに勉強しているフリをして友達に手紙を書くことくらい。
だけどそんなに頭の良くない私は、黒板に書かれたことはきちんとノートに写している。
それも色とりどりのペンを使ってカラフルに。
だって提出物くらいはきちんと点数を稼いでおかないと…。
だけどカラフル過ぎてどこが重要なのか、私以外が見てもきっと分からない。
私も時々分からなくなるし…。
でも一応、重要なところは赤ペンで書くようにしている。
そして今、少し控えめな数学の先生が
「この公式、テストに出すから。」
と、かなり重要なことを言っている。