君のトナリ
ごめんねと謝る理子に、大丈夫だよと声をかけて部室へ向かった。

本当は全然大丈夫なんかじゃないけど。

本当は走って春斗を追いかけたいけど。

理子が悪いわけじゃない。

手紙を盗った男子たちも悪いけど、そんな手紙を浮かれ気分いっぱいのこの時期に書いた私もいけなかったんだ。

もしかしたら私も浮かれていたのかもしれないな…。
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