君のトナリ

体育祭

まだまだ暑い2学期。

夏休みが終わってみんなは次の行事である体育祭に向けて、すでにワクワクしているみたい。

私と春斗はというと……

登校日に顔を合わせる程度で電話も週に1度、私がかけるくらいだった。

一緒に遊びに行くこともなくただ毎日春斗を想うだけで夏休みが終わった感じ。


「体育祭楽しみ〜!!今年も対抗リレー出たいなぁ」

祭りごと大好きな私はみんなより体育祭にワクワクしていた。

「出れるよ。私が推薦する」

美香が優しく笑った。

美香も足が速いから2人で対抗リレーに出たいな。

春斗も足速いからきっと対抗リレーの選手。

組体操の写真もリレーの写真もいっぱい撮らなきゃ!!!

春斗の身長はまだ伸び盛りだから私と同じくらい。
学年の中では大きい方だと思う。

だけど華奢な体つきだからきっと組体操のピラミッドは真ん中くらいだろうな。


美香と話していたのにいつの間にか妄想の世界に行ってしまっていた。

はっと現実に戻ると美香もノリも里子さえもニヤニヤして私を見ていた。
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