君のトナリ
中2の終わり
私の住んでいる町は小さいけど、一応小学校が2つある。
町の中心を流れる川を挟んで、スーパーがある方に1つ、山がある方に1つ。
それぞれの小学校を卒業すると、町に1つしかない中学校へ入学することになっている。
私は山がある方の小学校出身。
スーパーがある方の小学校出身者が半分以上いるため、中学校では男女問わずたくさんの友達ができた。
中でも、同じバスケ部の中川美香(なかがわみか)は2年生になって同じクラスになってことをきっかけに、とても仲が良くなり今では大親友になっている。
いつでも一緒にいて何でも話す仲。
生まれた時からお隣さんの里子(さとこ)は、保育園の頃から中学校入学までずっと一緒にいた大親友。
小学生の頃なんか、家に帰ればすぐに里子の家に行き夕ご飯ができるまでずっと遊んでいたくらい。
そしてもう1人、保育園から友達の理子(りこ)も小学生の時はいつも一緒にいる仲だった。
だけど、中学生になってからは部活も違うし元々大人しい理子は、私以外にも仲良しの友達ができていた。
その理子に、1年生の夏に恋の相談をされたことがきっかけで、春斗の存在を知った気がする。
なぜかと言うと…
入学式前日、不運にも私はおたふく風邪にかかり1週間も休んでしまったのだ。
だから、初登校はみんなより遅く女子と仲良くなるのに精一杯だった。
それに、1年生の頃は3年生の田中先輩に憧れていたから、同級生の男子なんかには興味がなかった。
私は幼い時から、常に好きな人がいた気がする。
芸能人でもかっこいいと思う人がたくさんいて、実際に好きな人がコロコロ変わる私にお母さんは『熱しやすく冷めやすい』と言っていた。
そんなことないよ、と思っていたが、田中先輩への気持ちは憧れで終わり、秋の終わりに初めて付き合った三村君とも年末前には別れた。
そのあと、それまで理子の好きな人としてしか知らなかった春斗から、子どもっぽいイタズラをされるようになり、少しずつ春斗に魅かれていった。
でもこの時点で春斗は理子の元カレになっていた。
友達の元カレに魅かれるなんて…
だけど、気づけばいつも春斗を目で追っていて。
考えていることは春斗のことばかりで。
町の中心を流れる川を挟んで、スーパーがある方に1つ、山がある方に1つ。
それぞれの小学校を卒業すると、町に1つしかない中学校へ入学することになっている。
私は山がある方の小学校出身。
スーパーがある方の小学校出身者が半分以上いるため、中学校では男女問わずたくさんの友達ができた。
中でも、同じバスケ部の中川美香(なかがわみか)は2年生になって同じクラスになってことをきっかけに、とても仲が良くなり今では大親友になっている。
いつでも一緒にいて何でも話す仲。
生まれた時からお隣さんの里子(さとこ)は、保育園の頃から中学校入学までずっと一緒にいた大親友。
小学生の頃なんか、家に帰ればすぐに里子の家に行き夕ご飯ができるまでずっと遊んでいたくらい。
そしてもう1人、保育園から友達の理子(りこ)も小学生の時はいつも一緒にいる仲だった。
だけど、中学生になってからは部活も違うし元々大人しい理子は、私以外にも仲良しの友達ができていた。
その理子に、1年生の夏に恋の相談をされたことがきっかけで、春斗の存在を知った気がする。
なぜかと言うと…
入学式前日、不運にも私はおたふく風邪にかかり1週間も休んでしまったのだ。
だから、初登校はみんなより遅く女子と仲良くなるのに精一杯だった。
それに、1年生の頃は3年生の田中先輩に憧れていたから、同級生の男子なんかには興味がなかった。
私は幼い時から、常に好きな人がいた気がする。
芸能人でもかっこいいと思う人がたくさんいて、実際に好きな人がコロコロ変わる私にお母さんは『熱しやすく冷めやすい』と言っていた。
そんなことないよ、と思っていたが、田中先輩への気持ちは憧れで終わり、秋の終わりに初めて付き合った三村君とも年末前には別れた。
そのあと、それまで理子の好きな人としてしか知らなかった春斗から、子どもっぽいイタズラをされるようになり、少しずつ春斗に魅かれていった。
でもこの時点で春斗は理子の元カレになっていた。
友達の元カレに魅かれるなんて…
だけど、気づけばいつも春斗を目で追っていて。
考えていることは春斗のことばかりで。