先生の隣
「俺トイレ行ってくるわ」
「うん」
私は水に写る外の景色をみた。
…暗いな、何時だろ?
時計を確認するのもめんどくさいけど。
コツン
「痛っ!!!!」
ふいに後ろから頭を小突かれた。
「何をしているんですか。もう暗いから帰りなさい。」
そこにいたのは
短髪で細身なのにがっちりしていてツンとした顔の男の人。
「え…」
私、何で叩かれたの?
しかも他人のことは関係ないでしょ?
だんだんイライラしてきた。
「あの…あなたには関係ないです」
そう言うと男の人はため息をついて
「関係なくないです。しかも1人ですか?夜に1人でカフェだなんて…寂しい青春なんですね」
フッと笑った顔には嫌みがある。