先生の隣
は!?何、コイツ!?
「失礼ですけど、あなた誰ですか?結構ムカついてるんですけど」
「俺のこと知らないんですか?」
「はい」
「俺のこと見たことないんですか?」
「はい!!」
男の人は呆れた顔で
「そうなんですか…俺の名前はきり…」
「桐原先生じゃーん!!」
そう言いながら走ってきたのは圭介。
「圭介…知り合いなの?」
圭介は吹き出す。
「潤、何言ってんの?桐原先生だよ!!3年担当の」
「はっ!!??学校の先生!?」
その男の人…先生は勝ち誇った顔で
「はい。桐原裕也です。覚えておいて下さいね、お喋りさん」
あ…わかった。
今日、始業式でも叩かれたけど…
もしかして…
「今日、私のこと叩いた?」
「叩いたとは人聞きの悪い。式中に私語をするほうが悪いでしょう?」
なるほど、こいつか。