先生の隣

何から怒ろうか考えていると

「それじゃあ、俺は戻ります。先生達はパトロール中だから早く帰るように。お喋りさんも彼氏がいるなら送ってもらいなさい。じゃあね」

そう言い残し先生はカフェを出た。

待ってよ…

まだ文句言ってない!!

気づけばカフェを飛び出し先生の腕を掴んでいた。

「ちょっと、先生!!!」

先生はびっくりした様子で私をみた。

「私、叩かれたのに謝ってもらってない!!確かに私が悪いけど…女に手挙げたらいかんやろ!!」

意味不明な言い訳。

それでも先生は

「はいはい、ごめんなさいね〜お喋りさん。じゃあ」

クルリと前を向き直し歩きだす。

「ちょちょちょ先生っ!!」

まけじと服を引っ張る。

 
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