先生の隣

今の私ちょっとおかしいみたい。

「ごめん。私、帰るね」

アイスミルクティー代をカウンターにおいて早足に店を出た。

なに…

私おかしいよ。

桐原って奴むかつくのに…

頭から離れない。

あぁ…もう嫌。

「ゅんっ……潤!!」

ガシッと腕を捕まれ振り返るとなんともいえない表情をした圭介。

「圭介…ごめん、今日はひと」

「潤。何かあったの?俺には言えないこと?」

さっきの一連が頭をよぎる。

「ううん、何も。ただ疲れたから。ごめん」

圭介の顔つきが変わる。

やばい…この顔は束縛するときの顔。

 
< 16 / 45 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop