先生の隣

頭の中見られた?

「ハハッ…ありえないけどね。一発殴ってみた(笑)」

「アハハハッ。それはありえないねー。潤が田口を殴るだなんて(笑)」

でも今ならありえてもいいくらい圭介はどうでもいい。

早く圭介に言わなきゃ…

「ねぇ、瞳」

「ん?あ、はい」

いつの間に買ってきたのか手元にはココア。

そして私に渡されたのはアイスミルクティー。

好みがわかってるなぁ…とか思いつつ

「ありがとう…私さ、圭介と別れようと思うんだよね」

ココアを飲む手を止め見開いた目で私を見つめる瞳。

「ごめん、私の聞き間違いかもしれないからもう一回言って?」

信じれないんだよね。

「私、圭介と別れる」

瞳はゆっくりココアをテーブルに置いた。

 
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