先生の隣
「瞳、本気ですよ?生徒の心をもてあそばないでください」
先生は私を少し睨んだきた気がする…
「俺、何もしてないですよ?今日の朝、初めて話しましたもん」
「そっそれでも、瞳のこと知ってるって言ったんですよね!?」
はぁ、とため息をついた先生。
「言いましたよ。数学1位ですから。あなたもでしょう?」
先生は私を指差しぐるぐる指を回した。
「なっ何ですか…」
クスッ
「俺がす……『キーンコーンカーンコーン』
……チャイムなりましたよ?」
「あ…次、先生だ」
「長谷川さんのクラスでしたね。私より先に教室に入れば遅刻免除しますよ〜」
そういうと先生は講義室を飛び出し走り出した。
「うわっ!!!先生ずるいー!!!!」
結局追いつけずに遅刻になったのは先生のせいなんだから。