先生の隣
諦められない気持ち

キーンコーンカーンコーン

お昼休みを知らせるチャイムが鳴った。

「瞳ごめん!!今から圭介に話してくるから」

「ううん。頑張ってね!!」

瞳…いつか瞳にも私の気持ち伝えるからね。

もう少し待っててね。

瞳の返事を聞いた私は圭介の教室に向かった。

ガラガラッ

「あのー…圭介いる?」

私に気付いた圭介が手をふりながら歩み寄ってくる。

「どうしたの?潤が俺のクラスにくるなんて珍しい」

…いや、珍しいもなにも初めてきたし。

と、心の中でつっこむ。

「お昼屋上で一緒に食べない?話したいこともあるし」

圭介は顔を歪ませながら

「悪い話しなら行かないね」

「大丈夫、空がみたいの」

自分、ナイスフォロー!!

圭介もしぶしぶ自分のお弁当を持って

「行くか」

って手を差し延べてきた。

この手を握るのも最後。

ぎゅっと強く握った。

 
< 40 / 45 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop