先生の隣
諦められない気持ち
キーンコーンカーンコーン
お昼休みを知らせるチャイムが鳴った。
「瞳ごめん!!今から圭介に話してくるから」
「ううん。頑張ってね!!」
瞳…いつか瞳にも私の気持ち伝えるからね。
もう少し待っててね。
瞳の返事を聞いた私は圭介の教室に向かった。
ガラガラッ
「あのー…圭介いる?」
私に気付いた圭介が手をふりながら歩み寄ってくる。
「どうしたの?潤が俺のクラスにくるなんて珍しい」
…いや、珍しいもなにも初めてきたし。
と、心の中でつっこむ。
「お昼屋上で一緒に食べない?話したいこともあるし」
圭介は顔を歪ませながら
「悪い話しなら行かないね」
「大丈夫、空がみたいの」
自分、ナイスフォロー!!
圭介もしぶしぶ自分のお弁当を持って
「行くか」
って手を差し延べてきた。
この手を握るのも最後。
ぎゅっと強く握った。