Magic Rose-紅い薔薇の少女-
うそっ……なんで消え……
今、そこに、私の方に向かってきてたのに……
一瞬の内にスゥッと消えてしまうなんて!
「フィル……?」
家までも消えていく……。
なんで?
私、どうしたら……
あ、道が出来てる。
こんなのさっきは無かったのに……
進めってことかしら……?
私は誘われるように道を進んだ。
進んだ先に男の子がいた。
あ!フィル!?何で……
あら?でも少し、成長した?
あ、あの女の子もいる。
泣いてる……?
「そういう運命なんだよ。
てきたいする家にうまれたことをうらもう」
あの時は見なかった、大人の表情を浮かべるフィル。
「いやだよぉ……家の人が言ったってわたしは会いたいよぉ!」
泣きじゃくる女の子。
「はなれたくない……!」