Magic Rose-紅い薔薇の少女-
「番人様……」
「んっ……ふあぁ……」
よく寝たわぁ……
伸びをする。
ん?
何か当たった気がするけど……まぁ、いっかぁ!
「何だか凄く疲れたぁ……
って狐さん!?大変だわ!」
気絶してる……!
誰が、こんな酷いことを!!←犯人
酷すぎるわっ!!←犯人
ガサッと近くの草むらからいきなり何かが飛び出してきた。
何かは私の髪飾りを奪っていった。
「!?」
何かは、真っ白な……兎?
しかも兎はポンッと人の姿に返信した。
うさ耳が生えた、可愛らしい女の子に……。
「ヘルシオン後継者に相応しいのはサラ様のみですことよぉ」
なんか、このお嬢様口調、誰かと被……
「貴女は……!?」
しかも、サラって……
「あぁら、どうせ死ぬのに名前なんてどうでもよくってよ」
兎の女の子は奪った髪飾りを付ける。
「似合うかしらぁ?」
「そうねぇ……」