Magic Rose-紅い薔薇の少女-
ザザザザザッと素早く森を駆け抜けていく。
もう私は大分慣れてきたからもう気絶はしていない。
駆け抜け行く中、矢が飛んできた。
「狙われてるわ!」
矢と言うことは、私たちを狙ってるのは魔物じゃない、人間だ。
「はい!?」
狐のスピードが速すぎて聞こえなかったようだ。
いや、そっちの方がいいのかもしれない。
「いいえ!何でもないわ!!」
クルッと身体を捻り、狙いを定める。
そして花弁を撒き散らす。
バッと仮面を付けた人達が襲いかかってきていた。
しかしソレは姿を消した。
私がそんな事をしている間に狐は大分進んでいた。
飛び越え、走り……でも、もう、流石に…………。
「番人様、抜けまし……た」
「うえええ……」
酔ったわ、気絶の方がよかったかもしれない……。
あら?あれは……。