Magic Rose-紅い薔薇の少女-


「ほわぁぁー」

あれは市場かしら?
目を輝かせながらグリンッと狐に向き直る。


そうして私達は市場に降りていった。

「番人様のあの有無を言わせない笑顔……そしてこうなる、さっきまで酔ってらしたのに……」

ブツブツと狐はさっきから何かを言っている。

「どうかした?」

「何も!」

「あら?」

何か不思議な食べ物を見つけた。
異臭が漂っている。
明らかに怪しい。

「番人様!それを置いてください!」

キャーッと明らかに嫌がっている。

「明らかに怪しいでしょう!」

ヒソヒソと耳打ちをしてくる。

もう、一々五月蝿いんだから…

ポイッと明らかに怪しいよくわからない食べ物を狐の口に放り込む。

「ギャアアアアアア!!!」

あらまっ…………

えっと……あ、
しばらくお待ちくださいっ!←犯人

< 113 / 258 >

この作品をシェア

pagetop