Magic Rose-紅い薔薇の少女-
『サラ!
あ、違う、違うんだ!!』
『何が違うの?
私と契約しようとした、何が違うの?』
『だ、黙れ!!!』
『いやぁよ』
『消えろ!消えろ!!!』
クスリと女の人は嘲笑うように笑うと
『お望み通り』
そう言って消えた。
『わたし、スイセンところにあそびにきたの
スイセン、わたしをころして』
『え……サラ!?出来ないよ!』
サラは、全てを聞いていたんだ。
私が見た所からサラも見ている。
『でもスイセンはわたしをころさないと、ころされるでしょう?』
サラの表情に迷いはない。
『ヘルシオンのこうけいしゃはローズがいる。
だから……』
この時サラは、あの時の私と同じ六歳位の筈……。
『あなたには守るべきものがある。
このいずみと……ローズをよろしくっ』
無邪気に笑うサラ。
それと対照的に水仙は辛そうな顔をする。
『ばいばい』