Magic Rose-紅い薔薇の少女-


『アンナ!』

『……ルーシー!』

呼んだ相手が私だとわかるとたちまち笑顔になる。

だけど……。


私はアンナをじぃっと見つめた。

アンナの顔から徐々に笑顔が消えていく。

『ルーシー……』

『アンナ、あの魔法……貴女一人で提出したね?
“私一人でやりました”って
アレはアイデアをアンナ、主な実験とかは私がやった。
本来ならば二人で出しに行く筈』

『ルーシー!聞いて……』

『貴女は、私の手柄をも自分のモノにした!!』

『違うの、聞いて!!一人でやりましたなんて言ってな……』

『アンナの話なんか聞くことない!!』


それからアンナは今まで一番だったのに全てそれをやめた。

常に私がトップに立てるように影で働きかけていたよう。

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