Magic Rose-紅い薔薇の少女-
学生時代、せっせと作っていたこの魔法、
憎い憎い、アンナに捧げるわ。
――あの手紙を受け取ってから三年の月日が流れた。
『アンナー』
私はアンナの家を尋ねた。
『!?』
いきなり私の訪問に驚いている。
だけど、昔のように彼女は私に笑いかけた。
『ルーシー、いらっしゃい。久しぶりね……さぁ、入って?』
ええ、本当に久しぶり。
中に入ると、チビ達が二人いた。
ああ、この子たち。
例の双子は。
一番可愛い?
フンッ努力しなくても恵まれてるような奴が考えそうな事。
いいえ、私、本当はわかってた。
それが母親だと言うことを。
私だって……母親になったんだもの。
アンナより先に!!
『リーフ、マーガレット、こっちにいらっしゃい。
ルーシー、前に手紙に書いた双子よ』