Magic Rose-紅い薔薇の少女-


私は子供の前で一人で作った魔法を使った。

アンナを殺した。

血まみれになった母親を、子供たちは泣きながら見る。


ふふふふ、良い気味だわ。

あんなに優秀で、人気者だったアンナ。
私より強かったアンナ。

なのに、こんな簡単に死んでしまったわ。

所詮コイツもその程度だったわけね。
もう、興味ないわ。


恩?そんなの知らないわ。
私がいつ頼んだ?
“仲良くして”
なんて言ってないわ!!

自惚れも良い所だわ!

いい子ちゃんはいつまでもいい子ちゃんなのね。
ああ、虫酸が走るわ!

もともとカルタス(私)にいい噂なんてない。

だったら私がこの手で悪の一族にしてあげるわ。

『ふっ、アナタ達も大きくなったらじっくり、じーっくり可愛がってア・ゲ・ル』

ああ、なんて良い気味なのかしら。

『アーッハハハハ!!』

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