Magic Rose-紅い薔薇の少女-
第六章‐再会の時
─第六章‐再会の時─
サラは深い眠りについたかのように、目を覚まさない。
「サラ、サラ!目を開けて……!
嫌よ、そんなの嘘よ!!」
サラはそれでも目を開けなかった。
そしてサラは光の粒となり、消滅した。
「サ、ラ……」
消えてしまった……。
本当に、居なくなってしまった。
コツっと静かな部屋に響いた。
「お久しぶりですわね」
キッとエクセディを睨む。
「エクセディ……ネックレス!
返して!!」
彼女は私のネックレスをつけていた。
そんなの許せない!!
「嫌ですわ」
しかし、ネックレスはそれに反し、フワッと浮き、私に向かってこようとしていた。
「そうよ、こっちよ!!」
「黙んなさい!!ですわ!」
ギュッとネックレスを握り、阻止をする。
いや、それにしても、“黙んなさいですわ”はないよ。
言葉的におかしいし。