Magic Rose-紅い薔薇の少女-


嬉しくなさそうにするランティスを知ってか知らずかローズは笑顔で話を続けた。

「バカな子ね!リスは喋らないのよ!?
もう、そんな子供みたいな妄想しないで!」

「もうそうなんかじゃない!だって……」

まだ必死に弁解しているローズにランティスは

「もういいから、早く自分の部屋に行きなさい。
外でそんなこと絶対に言ってはいけないからね」

と、言い放った。

その言葉に苛立ちを覚え、まだ反論したりないローズだったが
それ以上何も言えず、すごすごと自分の部屋へ戻っていった。


「まったくもう!なぁんでお母さまはわかってくれないのっ!?」

ローズはドスッとベッドに腰をかけた。

ローズが動物と話したり、またそれを誰かに喋ったりするのをランティスがよく思っていないのは言うまでもない。

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