Magic Rose-紅い薔薇の少女-
「あ、それとも……」
杏里さんがやって来た。
「「“二人で”の方がいい?」」
おー綺麗にハモった!
流石双子だわ!!
「んー、何で俺っていつもこうなのかなー。」
雷さんはブツブツ何か言い始めた。
「あ……」
雷さんが手にしているものがふと目に留まった。
「畑仕事、ですか?」
「ああ、俺の仕事です
因みに杏里姉は看護師で、杏子姉は神子……占い師です」
なんだかよくわからないけど(←え)
すごいのね!!
「わっ、大きいトマト……あ、こっちにも何かあるわ、わぁ、おいしそう……」
千里は、とてもいい所で育ったのね。
お兄様もお姉様も、万里も、皆いい人だし。
羨ましいわ……。
「ところで杏里さんは何で……」
「彼処にいたのか、ですか?」
「はい」
「私は番人様が眠っている間ずっとお世話をさせて頂いておりましたから」
「あ……そうだったんですか……」
ありがとうございます
と私はお礼を言い、雷さんと杏子さんに挨拶を言い、私はまたあの屋敷に戻っていった。