Magic Rose-紅い薔薇の少女-
ローズはその日少し早めにベッドに入った。
うとうとし、やっと眠りにつけそうになった頃、下の階から
ガシャンという物音がした。
その音に驚き、目が冴えてしまったローズは下に様子を見に行くことにした。
お母さま……何かあったの!?
心配になり、階段を急いで降り、居間に飛び込んだ。
「お母さま!?」
「あら?ローズ、どうかしたの?眠れない?」
「ううん、ここから何かものおとが、したような気がしたの。」
「あらそう?気のせいよ
じゃあおやすみ」
「おやすみなさい、お母さま」
ランティスの答えに少々疑問を抱いたが、
自分も半分寝かけていたし、仕方がない。
と、思うことにして大人しく自室へ向かった。
少ししてローズの部屋の扉が閉まる音を確認し、物陰から男が姿を現した。