Magic Rose-紅い薔薇の少女-
「最初から私はコノコトには反対だったんですよ?
しかし、これは私の最愛の友人の願いでしたから、受け入れないわけにはいかないでしょう?
それに……」
最愛の友人、それはサラの、お姉様の、コトですか?
「私はどうやら君に惚れてしまったらしいですし。
サラの言う通りになってしまいましたねー」
私の後ろで千里はキャーと赤面して、シルバーはウヘッとか言っている。
惚れて?え、え……?
惚れ……って
「ほっ!?」
ボッと私の顔が赤く染まる。
ギロリとシルバーは水仙を睨んだ。
「ふぅ……ゲートは開きましたよ」
まだ赤面して、恥ずかしさのあまりに口元を手で押さえていると、シルバーがその手を取ってきた。
シルバー?
なんだか貴方の顔も……。
そしてそのまま私の手を引き、ゲートに向かった。