Magic Rose-紅い薔薇の少女-
「わあぁぁぁ!!」
止まらない。もう、歯止めなんか!
シュルシュルと棘が出てくる。
それが容赦なく周りの敵に絡まる。
「う、わあぁぁ!」
ザシュッと言う音を立てて棘は敵を殺した。
シュルシュルとまた私の元へ。
私はそれを消した。
ああ、奥底に眠っている力が目覚めてくるよう。
私は歩き出した。
堂々と。
「くそォォォ!!」
「目障り」
男は消えた。
私がケシタ。
何処からもなく魔法が飛んでくる。
私が手をかざすとそれは消えた。
簡単に。
「消えっ……」
「嘘だろう!?」
こんな雑魚の魔法なんか、痛くも痒くもない。
私の相手をするのには不十分すぎる。
力が足りないわ!
そんな程度で私に立ち向かおうだなんて
度胸だけは誉めてあげなくちゃね。
――ローズ!
うるさい。
――待つのだ!聞いて……
黙れ。