Magic Rose-紅い薔薇の少女-


「ようこそ、ミス・ローズよ」

「勝つのはヘルシオンよ」

カルタス何かに、負けたくはない。
私がこの戦いを、終わらせるんだから。

「それじゃあ始めようか。」

「ええ」

「最終戦争を!!」

その声を合図に私たちは動いた。

「火の神よ我に味方したまえ!
火龍よ現れん!!」

龍!?

「そんなのっ……」

フィレンツェの背後に火の龍が現れた。
あんなのに攻撃されたら人溜まりもないだろう。

勝ち目なんて、果たしてあるのかしら?

「炎の龍よ!ヘルシオンを狙え!!」

どうしよう!
私、何もできない……。

ろくに魔法も使えないのにどうしたら……。

――ローズ、ローズ

え……?

――聞こえるか?

ロー、リエ?ローリエなの?

――ああ、よかった。
  貴女さっきは
  聞く耳持たずだったからな

ごめんなさい。

――もういいのだよ。

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