Magic Rose-紅い薔薇の少女-
――それよりもだ!
貴女どうするのだ?
どうするって……。
――あ!大変だ!避けて!!
え?
「きゃあぁっ!!」
間一髪。
私はギリギリの所で炎の龍の突撃を避けた。
「ヘルシオン!随分と余裕のようだな!」
「そ、そう見えるのかしら!?」
ローリエ!私は何をしたらいいの!?
――取りあえずガードだ!
え!?
やったことないのに……。
あ、棘とかで盾を作ってみるとか?
よし!
シュルルと棘を出し、絡ませ、盾を作る。
――意外と出来てるのだな。
「ヘルシオンよ、お前のその秘めた力を発揮するのだ!」
秘めた力?
何なの、それは……?
――ローズ!耳を貸しちゃ駄……
「時間の番人さん、大した御身分だな!」
「これのどこが大した御身分だって言うのよ!」
「おやおや、時間の番人でありながらその役割を知らない、と?」