Magic Rose-紅い薔薇の少女-
「時間の番人の、役割?」
――駄目だローズ!!
「耳障りだ」
――ぐあぁぁっ!
ローリエ!?
「貴方ローリエに何を!?」
ローリエは私の中にいる筈なのにどうやって手を出したって言うの!?
「俺たちカルタスにかかれば簡単な事だ」
「流石悪名高いだけあるのね」
「お褒めに与り光栄ですよ」
貼り付けたような笑顔。
貴方はどうやったら心から笑えるのかしらね……
なんて、そんなことを考える私は立派なお人好しね。
「それよりも、時間の番人の役割って何の話?」
「赤子の番人様が、18の少年の時間を止めてしまったのですよ、番人サマ?」
まさか、それは……!
『シルバーって時々おっさん臭いわよね……』
『仕方ないだろう……』
「赤子の、番人様……貴女にはそれだけの力がある」
自分が、怖いんだ。
私……。