Magic Rose-紅い薔薇の少女-


――ローズ、ヤメテ……
  ワタシ、キエテシマウ……

貴女が、ローリエが消えれば私の力は減るんじゃない?

――キエ、テシマウノダヨ?

消えてよ、ねぇ。
ローリエ、貴女がいるから私、こんなに強いんだよ?

だからさぁ、ワタシのタメにもキえてホしいなぁ……。

「破滅するがいい、ローズ・ヘルシオンよ。」

「そうね、破滅の唄を、唄いましょうよ」

――ローズ!

「フィレンツェも、一緒に唄いましょうよ」

「俺は……」

「一緒に!唄って!」

地割が起きた。

「(このままじゃ消される)ああ、わかった」


もう、何を考えてるのかわからない。
何がしたいのかも。
何をしたらどうなるのかも。

今の私にはなぁんにも、わからない。


――ローズ!イヤ!ヤメルンダ!

ウルサイウルサイウルサイ

「アンタなんかがいるから!!」

――ロー、ズ……。

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