Magic Rose-紅い薔薇の少女-


ローズ、ローズ。
貴女が必要としなくなったら消えてしまう。

消えたら、あの孤独の世界にもう一度戻るのか?

それだけは絶対に嫌だ。

ローズ、私は貴女が好きだ。
だから貴女の願うことをしてあげたいとさえ思う。

だって貴女は、私に愛を教えてくれたのだからな。

それなのに、貴女は私の消滅を願っている。
あの優しかったローズはどこにいってしまったのだ?

貴女は優しいローズを何処に閉じ込めたのだ?

本気でこの世界を、壊してしまうのか?


そんなことをしたら、ローズの大切な人は悲しむだけなのに……。


ローズ、ローズ
本当のローズはどこにいるのだ?

私には聞こえるのだよ、ローズ。

貴女の悲鳴。

苦しいよ、止めたいよ。って
悲しいよ、殺したくない。って
守りたいよ、なのに無力だ。って

貴女は無力なんかじゃない。
貴女は……

――ゴメンネ……ローリエ、
  ワタシ、疲レチャッタ

ローズ、少し、休むんだ。



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