Magic Rose-紅い薔薇の少女-


たとえそれをローズが望まなかったとしても、私はこいつを殺したい。

「血に飢えた悪魔め。
やはりお前は腐っている」

「ふざけるなアァァァ!!」

お前が私の何をしっているというのだ!

「おおっと、危ない!」

間一髪というところで奴は私の魔法を避けた。

「お前などに私の何がわかるというのだァァァ!!」

私は何も感じないのだ。
人を傷つけ、殺しても。
人を喜ばせ、幸せにしても。

私のココロには何一つとして感情が芽生えないのだ。

だが、そんな私のココロは、
一人の少女、わたしによって動かされたのだ。

「私はローズの為にしかなにも感じないのだよ!!」

ローズが悲しければ私の胸は傷んだ。
ローズが楽しければ私の胸は弾んだ。

私の、世界の中心は全てローズなのだよ。

「それがどれだけ虚しいことかお前にはわからないだろうな!
それを虚しいとさえ思えぬこの気持ちが!!」

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