Magic Rose-紅い薔薇の少女-
幾つもの雷が襲いかかる。
そこで私は気がついた。
もしかしたらコレを利用できるかもしれない、と。
「時間よ止まれ!」
一瞬にして雷はその場で静止した。
それを一気にカルタスのもとへ。
「行けエェェェ!!」
凄まじい爆発音とともにあたりは煙に包まれた。
前が見えない。
カルタスはどうなったのだ?
――ローリエ
ローズか?
――助けて、怖いよ……
ローズ!?
――私、何処にいるの?
ローズ?
――私、やらきゃならないことがあるのに
待ってるんだ!今から探しにいくからな!
私は心を開く。
ローズ、ローズ。
貴女は一体何処に隠れているんだ?
何にそんなに怯えているんだ?
――私ね疲れちゃったの
ローズ、待つんだ!
ローズ!!
――ねぇローリエ、貴女そのまま私にならない?
ローズ、何を言っているんだ?
ローズでなければ意味がないのだぞ?
皆、ローズでなければ嫌なのだぞ?