Magic Rose-紅い薔薇の少女-
目を開けると、視界いっぱいに広がる懐かしい景色。
私、大変なことをしちゃったんだ。
いらないなんて言って、ローリエを消そうとしたり……。
私、頑張るから。
怖さにも負けないくらい強くなるから。
だから見てて。
私やってみせるんだから!
「ローズ!」
「え……」
なんで……ここに?
「水仙……」
「貴女一人で戦わせるわけにはいきませんからね」
な、なんか恥ずかしい……!
「でも、これは私の戦い……」
「手は出してほしくない、と」
「ごめんなさい……」
これはカルタスとヘルシオンの問題。
だから私が解決しなきゃ、私が決着つけなくちゃいけないの。
「いいんですよ。
ただ、見守らせてもらってもいいですか?」
「え?」
なんでそこまでして……
「独りは寂しいですからね」
水仙!
貴方は、全部わかっているの?
私の、恐怖を。
「私にも寂しさはよくわかりますよ……」
「水仙……」
私は謝ろうと口を開いた。