Magic Rose-紅い薔薇の少女-


「何だ、もう何かを見つけてしまったのか
つまらないな……もう少し楽しませてくれる奴だと思っていたぞ」

楽しませてくれる、ですって?

私の、人の気持ちをそんな風に扱うなんて信じられないわ!

「私は貴方の思い通りなんかにならないわ!!」

「ほぉ、よく言うな。
さっきまでは思い通りだったのにな」

「最後は、私の思い通りになるのよ」

いいえ、私“達”の思い通りに……

この戦いは、私の想いだけじゃない。


「皆それを望んでいるのよ!」

貴方なんかにはわからない絆が、確かにそこに存在しているの。

ローリエ、私……貴女に存在する意味をあげるわ。

だから、一緒にいてね……。


「愛だの、絆だの……独りじゃないだのくだらない、ああくだらないな!」

「なっ!?」

「最後は結局独りだ!
人間なんか下劣で卑怯な生き物!
絶対など存在する筈がない!!」

「あるわよ!」

根拠なんて、ないけれど

私は確かにそう想うの。

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