Magic Rose-紅い薔薇の少女-


何が貴方をそこまで歪めたの?

「雷神よ天の制裁を!」

「なっ!?」

「焼け落ちるがいい」

どうしよう!!

――ローズ!

ローリエ!

――ヒントを一つ。
  貴女は時間(とき)の魔女よ!

え!?
どういうことなの!?

ローリエ!?

ローリエからそれきり返事はなかった。

私が
時間の魔女?

時間の……魔法?

うまくいくかなんてわからない。

そもそも何が起こるかすらわからない。

けど、やってみる価値はありそう。

「天の時間よ戻れ!」

何も、起こらなかった。

やっぱり違ったんだ、何かが違ったのよ。
でも何が?

「フッ、ハッハッハ!
お遊びはこれまでだヘルシオン!!」

ここで諦めるわけにはいかないのよ!
私は、皆の想いを背負っているんだから!

私のために死んでしまった、私のせいで死んでしまった人たちの死を、皆の想いを
台無しに、無駄にするわけにはいかないんだから!!


だからお願い!!

< 230 / 258 >

この作品をシェア

pagetop