Magic Rose-紅い薔薇の少女-


――但し、使い方は充分に気を付けるんだな。

「え……?」

何故なの?
そう聞こうと思ったが、
ローリエは私のココロの奥に戻っていってしまった。


使い方を気をつけるって一体どうやって……。

「フンッ、流石時間の番人。
しぶといな。」

「あら、強いと言って?」

「これはこれは失礼したな。
だが、しぶとい以上にぴったりな言葉がなくてな」

「本当に貴方って嫌味ばかりね!」

「誉め言葉をどうも」

「誉めてなんかないわよ!!」

あら?なんか私……遊ばれてる?
信じられない!私は凄く真剣だっていうのに!
しかもこんな状況で敵をからかって遊ぶだなんてどうかしてるんじゃないかしら!

私には到底考えられないわね!

でも、フィレンツェ・カルタスが歳のわりに、頭が切れるのは認めるわ。

だってまだ本の12、3歳で軍隊の指揮を取っていたくらいだものね……。


頭では勝ち目なんてまずないわ。
なら、
考えるんじゃない。

本能に従うのよ!!

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