Magic Rose-紅い薔薇の少女-
「ハアァァァ!!」
叫び声を上げながらフィレンツェに攻撃を仕掛ける。
「させるか!」
瞬時に彼は頭を働かせ、私の攻撃を跳ね返した。
ダメだわ、どうやっても彼は攻撃を喰らわない。
どうしたら……
フィレンツェに考えさせることを止めさせられればいいのだけれど
そんなの無理に決まってるわけだし……。
「ローズ!!」
「お、母様……」
なんでここに……。
「ローズ!」
シルバーに水仙、それから伯母様。
皆が、私を見守ってくれている……。
「やるんだ!アンタは私の子だ!!
できない筈がないだろう!!」
お母様……
「ローズ、今まで人間の子として育てて来たけどやはり貴女は魔族の子。
貴女は最も強い魔女よ!!」
伯母様まで!
「ローズ、俺はずっと見てるからな!」
シルバー……本当に世話ばかりかけさせちゃったわね。
「貴女なら大丈夫ですよ。
サラの分まで貴女が頑張るんです!
皆が見守っていますから」
水仙……!
皆、私……