Magic Rose-紅い薔薇の少女-
「ありが、とう……皆本っ当にありがとう!!」
希望の光が、見えた気がした。
お願いします。
先祖代々の時間の番人さん方、それからヘルシオンの方々……
どうか私に力を貸してください。
「アンナ・ヘルシオン、貴女の友人ルーシーの事、救ってあげられたの。
本の少しだけれどね……」
ポウッと髪飾りがソレに応えるようにして光った気がした。
急いで髪飾りを外す。
また光った。
そしてポウッと光続け、髪飾りは姿を変えた。
「これは……!」
「アンナの贈り物か」
「お義姉様……あれは?」
「ヘルシオンに代々伝わる剣……しかしヘルシオンの中でも特別な人でないとアレを見つけることは不可能だ。」
アン、ナ?アンナなの?
「剣、だと?
そんなもので魔法と闘うのか?滑稽だな」
「うるさい!」
ヘルシオン家に代々伝わる髪飾りから出来たものなんだからきっとそれなりの価値はあるはず……。