Magic Rose-紅い薔薇の少女-
――フィル!!
刹那、空にサラの声が響いた。
同時に風が巻き起こる。
私とフィレンツェが戦っていた場所を飲み込む。
「ローズ!?」
「落ち着くんだシルバー。
大丈夫だ、アレはサラなのだからな」
「エルザ様……」
――ローズ!
ローズ!!
キョロキョロと見回す。
そしてバッとサラがお姉様が姿を現した。
嗚呼もう二度と会えないと思っていたのに。
「ローズ!!」
「お姉様!!」
私の愛しいお姉様。
「お疲れ様でした、ローズ」
「お姉様……」
お疲れ様、は私だけじゃないでしょう?
「貴女は色々なモノを救いました」
きっともうコレで、本当に終わるんだ。
「そして貴女が私の妹ということが
とても誇りに思うわ!!」
笑顔でなのに目に涙を浮かべて……
「私の大好きな人、フィルも、助けてくれた。
本当にありがとう」
「お姉様違うわ!私、お姉様がいなければここまでいかなかった!!」
「ううん、全て貴女の力よ。
あとは私に任せて?
ローズ、ありがとう」