Magic Rose-紅い薔薇の少女-
最終章‐幸せを感じる

  ―最終章‐幸せを感じる―

「ローズ……“また”眠ってしまったか」

「エルザ様、帰りましょう」

シルバーはローズを抱え、エルザと共に家へ帰った。


家につき、ローズをベッドに寝かせる。

「…………。」

ローズの傍らには真っ黒な猫がいた。

「シャルディ」

「はい……」

「ローズが目覚めたら、お前にかけた術を解く……
もう、身を隠す必要はなくなったからな」

「ありがとうございます」

ニッコリとエルザにその少年、いや青年は笑った。



「んんっ……」

暫くしてローズが目覚めれば、シャルディが駆け寄ってきた。

「ローズ!!」

「しゃ、シャル、シャルディ!」

ローズは目に涙を貯めた。

「もうっ心配したのよ!!バカバカバカ!!」

ぎゅうっと嬉しそうにローズはシャルディを抱き締めた。


しかしそんな二人は部屋の外でエルザが丁度術を解いたことに気がつかなかった。

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