Magic Rose-紅い薔薇の少女-
「会いたかったのよー
寂しかったのよー
まったくもー!」
その次の瞬間、久々に会ったシャルディの身体がパアァァと光だした。
そして忽ち黒猫シャルディは、
黒髪の少年へと姿を変えた。
見覚えのいや、よく見た。
そう見知った顔の少年だった。
だって、だって彼は……
「シャル、え、えっシル……え!?」
シルバーにそっくりだったんだもの。
「ローズ、落ち着け」
「そんなの無理に決まってるじゃない!」
だってずっと猫だと思っていた彼はシルバーで。
あの黒い男と同一人物(?)で……
「シルバーは偽名。
本名は……
シャルディ・スコアラーだ」
「シャルディ……」
私、私……もうこの気持ち、抑えられない!!
「シャルディ!!」
「ローズ?」
ああ、きっと今私の顔、すごく赤い。
「あの、あのね……」
「いいよ、ゆっくりで」
深呼吸をひとつ。
でも胸のドキドキは収まらない。
それでいい。だってこの気持ちはその程度で落ち着くようなものではないのだから。
「大好き!!」