Magic Rose-紅い薔薇の少女-
「誰よりも、何よりも貴方が……シャルディの事が大好きなの!!」
「ローズ!」
「きゃっ!」
ガバッとシャルディは私にいきなり抱きついてきた。
前にも抱き締められたこととかあったけど
あの時はまだ気づいてなかったし……
とにかく恥ずかしいわ!
でも、嫌じゃないのよね……。
「ローズ………………」
シャルディが耳元で囁いた。
なんだかその声がとっても色っぽくて
しかもその言葉もまた嬉しくて
あっという間に私の顔は
林檎に負けないくらい真っ赤になってしまった。
「シャルディ!」
――俺もだよ
それ以上でも、それ以下でもないその言葉。
飾られた言葉たちよりもずっと
嬉しかったの……。
「それじゃあローズ、エルザ様のところへ……」
気づいたら私、彼の袖を掴んでいた。
「ローズ?」
「いや、あの、何でもないのよ?」
離れたくない。
離したくない。
「離さないで!!」
はっ、私ったらなんて恥ずかしいことを!!