Magic Rose-紅い薔薇の少女-
「ローズ?」
「いや、あの……何でもないのよ?」
うっかりってレベルじゃなかったわよ、今のは。
「大丈夫、離さないよ」
シャルディは私の手を握ってくれた。
暖かい……。
「それじゃあ行こう」
「え!?このままで!?」
手を繋いだまま行くだなんて恥ずかしいじゃないの!!
「何?離れたくないんだろ?」
「あ、いや、その……」
確かにそうだけれど……!
「俺も、だから」
「え?今……」
俺もって……。
「良いから行こう!!」
シャルディ、貴方隠してるんだろうけど、耳まで真っ赤よ。
「お母様!!」
「ローズ」
お母様は手を繋いでいる私とシャルディにつっこまなかった。
「あ、あの……お母様?」
「フッ、何だい?反対なんてしないよ
こうなることは大体わかっていたことだ」
なんかそう言われると益々……。