Magic Rose-紅い薔薇の少女-
「ローズ、何でそんなに顔が赤いの?」
それを貴方が聞く!?
「わかってるくせに!
シャルディがこんなに意地悪だとは思ってなかったわ!」
「ああ、そうさ。
俺は意地悪だ」
ニヤリと笑うシャルディ。
やっぱり意地悪だわ!!
「ほらラブラブしてる場合じゃないだろ?」
「お母様!?」
どの辺りがラブラブなんでしょう!?
私にはさっぱりわからないわ!!
「ローズ、見せ……いや会わせたい人がいるんだ」
「会わせたい……?」
誰……?
お母様はそう言って部屋の一室の扉を開けた。
「!!」
そこには千里と万里がいた。
「千里……万里……」
彼女達はどうなったのかしら?
「ローズ、安心するんだ。
二人ともちゃんと生きているよ」
「ほ、本当?
よ、よかったぁ……」
私はその場にへたりこんでしまった。
安心したら力が抜けて立てなくなっちゃった……。
でも、千里も万里も生きてるのね。