Magic Rose-紅い薔薇の少女-
そして何故か結婚式当日。
「何でこんなことに……」
「ローズ」
「シャルディ……」
「そんなに嫌なのか?」
そんな顔されたら、嫌なんて言えないじゃない。
それに、少し、嬉しいんだもの……。
ただ少し早いんじゃないかってだけで……
「嫌、じゃないわよ!」
「なら問題ないな」
「シャルディ……」
「番人様ぁぁ!」
「万里!」
「すっごく綺麗です!!」
笑顔の万里の奥には響堵さんと並ぶ千里と
杏里さん、杏子さん、雷さん。
それに伯母様と、お母様。
「さっさと誓っちゃいなよ」
「「雷!!」」
「あてっ!叩くなよ杏子姉、杏里姉!」
ここの姉弟は相変わらずね……。
「ローズ」
「え……?」
キス。
「シャ、シャルディ……!」
「真っ赤!」
クスクス笑うシャルディが悔しくて
お返しに
キス……キス、キス!!
「とにかく、ローズ、シャルディ……」
「おめでとう!」