Magic Rose-紅い薔薇の少女-


「ハァ、ハァ……」

「シャル、平気か?」

「ああ、て言うかシャルって呼び方いい加減止めろよ」

「いいだろーシャルー」

う、うぜぇ……。

「あ、そういや家族から手紙届いてたぞ」

「あ、ああサンキューな」

開けて見れば手紙が四枚。


とうさまえ
おしごとがんばってね
リグ

父さん
早く帰ってきてくれよ!
そしたらまたけんじゅつおしえてくれよな!
それじゃげんきでな!
アルト

父様へ
お元気ですか?
こちらは皆、元気ですよ。
早く無事帰ってきて下さいね。
寂しいから!
皆帰りを待ってるよー。
アリシア


あいつららしいな。
リグ、文字ちゃんと書けるようになったんだなー。

アルトは相変わらずそうだしアリシアもローズを支えてくれてるだろう。


「フッ……」

――親愛なるシャルディへ


「なんだよにやけて……ちくしょー羨ましいぜ」

「は?」

「奥さん美人だし、幸せそうだしなー」

< 255 / 258 >

この作品をシェア

pagetop