Magic Rose-紅い薔薇の少女-
「ハァ、ハァ……」
「シャル、平気か?」
「ああ、て言うかシャルって呼び方いい加減止めろよ」
「いいだろーシャルー」
う、うぜぇ……。
「あ、そういや家族から手紙届いてたぞ」
「あ、ああサンキューな」
開けて見れば手紙が四枚。
とうさまえ
おしごとがんばってね
リグ
父さん
早く帰ってきてくれよ!
そしたらまたけんじゅつおしえてくれよな!
それじゃげんきでな!
アルト
父様へ
お元気ですか?
こちらは皆、元気ですよ。
早く無事帰ってきて下さいね。
寂しいから!
皆帰りを待ってるよー。
アリシア
あいつららしいな。
リグ、文字ちゃんと書けるようになったんだなー。
アルトは相変わらずそうだしアリシアもローズを支えてくれてるだろう。
「フッ……」
――親愛なるシャルディへ
「なんだよにやけて……ちくしょー羨ましいぜ」
「は?」
「奥さん美人だし、幸せそうだしなー」