Magic Rose-紅い薔薇の少女-
「大丈夫だ」
シャルディはそう言ってくれたけど
私の不安と罪悪感はそれではおさまりきらない。
だって敵を復活させてしまった事実に何ら変わりはないんだから。
それでもその優しさが暖かかった。
涙がブワッと溢れ出す。
もう止められない。
「うわあぁぁん!」
「レディ、此処はお前の居場所だ。
お前は私達の家族なんだからな」
そう言って、おば様は私を後ろから優しく抱き締めた。
嗚呼、何て暖かいんだろう。
「それでもおば様、私の罪悪感は減りません」
「それならば埋め合わせはどうだい?」
「埋め合わせ?」
「ああ、“此処”にずっと居ることだよ、レディ」
「お、おば、おば様ぁぁ!」
私は泣きじゃくりながらおば様を抱き締め返した。
愛されてる。
私は愛されてるんだ。