Magic Rose-紅い薔薇の少女-
第三章‐覚醒?
―第三章‐覚醒?―
「んーっ」
今日も相変わらず気持ちの良い朝ねー!
「レディ?」
「ああ、もう、いきなり入ってこないで……吃驚するじゃないの」
しかし、シャルディは私の言葉を聞いていなかったのか、私の格好に突っ込んできた。
「どういう格好をしてるんだ!!」
「どうって、こういう格好よ?」
私はその時、机に片足(膝)を乗せ、窓から外の風に当たっていた。
うん、今日の風は中々爽やかね!
「女の子がはしたないだろう!」
「……いいのだよ」
シャルディは驚いたような表情を一瞬見せたが、私にそれの意味がわからない。
だって私、女の子がはしたないに、
“何も言ってないのだから”。
「レディ、下に来てくれないか」
下に行こうと私は窓を閉めた。
嗚呼、また“あの声”が聞こえる。