Magic Rose-紅い薔薇の少女-
「もう、いいわ」
ガックリ項垂れて、廊下にいたシャルディに声をかけた。
「シャルディ、行きましょう」
「いや、そのだな……
実は私にも仕事がだな…………」
な!!
「シャルディなんかもうしらないわぁぁ!!」
一通り騒ぎ、取りあえず大人しく部屋に入った。
エプロンを取り、ベッドに腰かけた。
嗚呼、静かね。
こんなに静かだったかしら
部屋にいるのも退屈ね。
そういえばこの間……
薔薇の花弁を操ったり、空間が変わったり……。
「えい!!」
ブンブン手を振りもう一度、とやってみる。
しかし何も起こらない。
「やっぱりだめよね……」
おば様にも、きちんと言っておかないと……!
取りあえず報告するために私は扉を開けた。