Magic Rose-紅い薔薇の少女-
「シャルディを何処へやったの!?」
「味方なんて言った覚えないですからね」
「はぐらかさないで!」
そうやって貴方は上手く私を交わしてく、
でもそんなの私は許さないわ!
「そんなに大事なんですか?」
何を……
水仙は泉の中心に立ち、波紋を作っている。
「どちらが、大事なんですか?
猫か、逃亡者か……」
水面が盛り上がり、水仙の背後から龍が飛び出してきた。
「!!」
襲われる……!
身の危険を感じ、せめてもの抵抗と睨む。
「フッ、そんなので私の龍が怯むわけ…………あったぁぁ!!」
龍は私に睨まれオロオロし出した。
今だ!
そう思い、隙をついて泉に入った。
「シャルディ……シャルディ!」
泣きながら呼びかける。
私は隙を作ってしまった。
後ろから龍が私に襲いかかってきた。
「きゃあぁぁぁ!!」
バシャンッその音と共に私は水に沈んだ。